台湾有事とは、中国が武力で台湾統一を試みることを指す言葉です。この危機的な状況に、アメリカや日本はどう対応するのでしょうか？
まず、中国の状況です。
中国は2027年までに台湾有事の際にアメリカの介入を抑止できるだけの軍の態勢を整えるという目標に向けて取り組みを進めています。
また、習近平国家主席は台湾統一に必死になっており、今年秋の中国共産党大会の後にも行動に出る可能性があるという見方もあります。
中国は台湾海峡の「中間線」を越えた戦闘機の飛行や、台湾上空を通過するミサイルの発射を増やすなど、より強い措置をとるおそれがあります。
次に、アメリカの状況です。
アメリカは依然として「あいまい戦略」と呼ばれる台湾政策を維持しています。
これは、中国が台湾に武力行使した場合にアメリカが軍事的に介入するかどうかを明確にしないことで、中国の行動を思いとどまらせるとともに、台湾に一方的な独立宣言を思いとどまらせるというものです 。
しかし、アメリカは台湾に武器を提供しており、台湾が民主的統治を維持し、友好関係にあることから、中国が一方的に台湾を攻撃した場合、アメリカは台湾を防衛するという見方が一般的です。
最後に、日本の状況です。
日本は国家安全保障戦略などの策定を進めており、中国に対抗するための能力の向上やインド太平洋地域での役割拡大を目指しています。
しかし、台湾有事が起きた場合に日本がどう対応するかは不明確です。
例えば、アメリカが沖縄に配備している戦闘機を台湾の防衛のために投入したいとなった場合、それを日本は受け入れるのか。
もしくは、中国が日本を含む広範囲に攻撃を仕掛けてきたときに、アメリカは日本に自国の防衛だけに専念することを求めるのか、それとも東シナ海で広く活動することを求めるのか、といったことです。
以上、台湾有事の可能性が高まる中、中国・アメリカ・日本の最新データを徹底分析しました。台湾有事は、自由主義と専制主義の対立の一つの象徴でもあります。私たちは、この問題にどう関わっていくべきなのでしょうか？
: 「台湾有事」その時アメリカはどう動く？日本は何をすべき？ | NHK https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/qa/2022/05/31/22084.html
: ”中国 台湾有事で2027年までに米介入抑止の軍態勢” 米報告書 | NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230309/k10014002791000.html
: 中国とどう向き合う？アメリカ元高官「5年以内に台湾有事も … https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/qa/2022/11/16/27175.html
